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2泊3日の大沼流現代湯治
「スロー温泉」

asyl

忙しい自分に
「余白」をつくる温泉旅へ。

余白を過ごす五つのコツ

  • 日ごろためこんだものを、お湯の中で手放しましょう。
  • 何もしないことを、良しとしましょう。
  • 自分の心と身体の声に耳を傾けましょう。
  • 人にたよらず、自律して過ごしましょう。
  • デジタルデトクスを意識して過ごしましょう。

その昔、日本人が1年の間に2週間から3週間行っていたバカンスがあります。日常を離れて、温泉地に滞在し湯に浸かってのんびりする「湯治」です。そこには、何もしない豊かな時間が流れ、人との温かいふれあいがありました。忙しい現代、多くの人が心身のやすらぎを求めています。昔のように、2週間とはいかないですが、2泊3日の湯治旅へ出かけてみませんか?何もしないけれど豊かで、本当の自分や未知のものと出会う旅へ。

スロー温泉コンセプトムービー

二泊三日を豊かな時間に。
まずは「放電」から。

日頃知らぬ間にため込んでしまったものをお湯の中で「放電」すると、「放電」、「充電」「溌電」のサイクルが回り始めます。普段持たない時間を持つということは、時間と向き合うことであり、さらに自分がどのようにその時間を過ごすかということは自分をどう生かすかにつながります。「生きている時間」から「生きてゆく時間」へと変える2泊3日です。

はじめに

日本には、主に農民や漁民が労働の疲れを癒すために、温泉地に滞在して保養する「湯治」という文化がありました。滞在期間は2週間から3週間ほどで、特に何をするわけでもなく、湯に浸かり他の湯治客とふれあいながらのんびり過ごしました。湯治のメインの季節は、農地が雪で覆われる冬。一年で最も寒い時期、時間をとって心身を休め、温泉でしっかり身体を温めることで自分を再生させ、また繰り返される過酷な労働の日々を乗り越えてきました。

旅館大沼は湯治宿として120年の歴史を刻んできました。戦後の高度成長、バブル、そして崩壊、経済の低迷、第一次産業の衰退等社会が様変わりしてゆく中で、以前のような長期型の湯治客はほぼ姿を消し、1泊2食付きのお客様が主流となりました。最近は2泊されるお客様も増えて来ましたが、まだまだ少ないのが現状です。昔は行われていた滞在型保養が現代では何故できないのか?理由は社会構造の変化を始め様々あると思いますが、国民の健康のためにも日本社会全体で長期休暇をとれる仕組みをしっかり考えてゆく必要があると思います。

かくゆう私も旅館業を行っている中で、自分のメンテナンスのために簡単に休みをとれるわけではありません。2011年に起きた東日本大震災は多くの人命を奪い各地に甚大な被害をもたらしました。建物被害はそれほどでもありませんでしたが、当館は経営的に大きなダメージを受けました。死に物狂いで経営の立て直しをしていた2014年、突然私は帯状疱疹を患ってしまいました。良き医師に出会い救っていただきましたが、自らの病気の体験から働くペースや休みの大切さを教えられました。これからお伝えすることは、そうした当館の歴史や自らの体験をもとに、湯治の本質を理解する医師と議論を重ね続けているプロセスから導かれたエッセンスの一部です。大沼流現代湯治をSlow Onsenと名付け皆様に提案いたします。

01. 日常からの脱出

Slow Onsenの世界に入るためには、ひととき日常から離れ湯治場におもむくことが必要です。このハードルは低そうにみえて意外と高いかもしれません。ロケットが宇宙に行くときに巨大な推進力が必要なように、馴れ親しんだ環境から時間とお金をかけて脱出をするには勇気と決断と実行力がいります。
日常と違う風土で過ごすことによって得られる効果を「転地効果」といいます。
自分の気分が変わり、視点が変わり、考えが変わり、行動が変わります。ローカル線に乗り、車窓からのどかな風景を眺め揺られているころには、すでに違う次元にある自分を見つけるでしょう。

02. Slow Onsenは2泊3日から

Slow Onsenの滞在期間は最低2泊3日からをおすすめしています。1泊でもようやくなのに、2泊はとても無理と思われる方もあるかもしれません。しかし、1泊と2泊は単純に時間が2倍というだけではありません。私どもが「余白時間」と呼んでいる2泊目の中日があることで、心身にゆとりが生まれ想像できないような深いリラックスを得ることができます。何もしなくてもよいし、したいことがあればすればよい、そんな自由な余白の時間こそ日常では得られない貴重な時間となります。

03. 「放電」~まず放つ

現代ではパソコン、WEB、メール、SNS等大量の情報に触れる機会が多く、溢れんばかりの情報に追いまくられている状況となっています。入ってくる多くの情報を処理しながら、ややこしい人間関係もこなしてゆかなければなりません。食事もきちんと考えられたメニューを毎度毎度食べられればよいですが、忙しくなるとついついコンビニやスーパーのお惣菜のお世話になることもあるでしょう。Slow Onsenでは、まず知らず知らずのうちに日常でため込んでしまった様々なものを放出することを大切にしています。温泉にゆったり浸かり、身も心も空っぽにして「放電」しましょう。温泉では血行もよくなるので、体内の老廃物も排出されやすくなります。

04. 「何もしない」ことを大切に

いつも忙しく過ごしている人にとって、「何もしない」ことはある意味苦痛に感じることかもしれません。非生産性な響きからネガティブなイメージをもつ方もいるでしょう。特にスマホをはじめとするデジタルデバイスはいつでもどこでも瞬時に情報につながり、昼も夜も手放すことができません。Slow Onsenではデジタルデトックスを意識して過ごします。あふれる情報から離れ「何もしない」ことを選択すると、自分の外側に向いていた心のベクトルが自然に自分の内側に向かいます。それは普段忙しさにかまけて、ないがしろにしている自分の心と身体の声に耳を傾ける機会となります。自分の来し方行く末に思いをはせるのもよいでしょう。脳のデフォルト・モード・ネットワークが活性化し、新たな発想が生まれやすい環境ともなります。

05. そこは、ご縁が生まれる場所

ゆったりと滞在するSlow Onsenには、なにげない湯治場での出会いがあります。宿の人をはじめ、町の人、湯治に来ているお客さんなど、時間に余裕があるので心にも人とふれあうゆとりが生まれます。なんの利害関係もない人たちとの出会いは、その人本来の姿にふれることができます。湯治の本質は「癒し」と「交流」。温泉は身体を癒してくれますが、人とのふれあいは心を癒してくれます。湯治客同士の何気ない会話の中に、なかなか答えの出なかった課題へのヒントが見つかったりするかもしれません。湯治場で出会って、生涯の友となる人もあります。温泉を司る神様は縁結びで知られる大黒様です。湯のもとで良きご縁が生まれますように。

06. 人生のピットストップ

人生を自動車競技の耐久レースにたとえるならば、生身の人間にも休息をとり自己をメンテナンスするピットストップ的な場所が必要です。古来から湯治場は農民漁民が年中行事として温泉に浸かり、湯治客同士ふれあいながら心身を再生してゆく場でした。まさに生活に組み込まれたピットストップです。そこには、ヨガや瞑想、太極拳のように先生も特別なスキルも必要ありません。温泉という自然に身を任せ、ゆったり過ごすだけで良いのです。幸いにも日本は世界有数の火山国で、全国に約3000か所の温泉地があり、約3万か所の源泉が湧き出ています。この自然の恵みを心身の健康づくりに活用し、自分の人生にゆとりと豊かさをもたらしましょう。まずは旅館大沼でSlow Onsenを体感してみてください。今までの温泉観がきっと変わることでしょう。

庭園貸切露天風呂と
7つの内湯

「120年の歴史を持つ旅館大沼の源泉は「婦人名湯」と言われ、
よく温まりお肌が美しくなる名湯です。
8つのお風呂の内、5つが貸切でご利用でき、その内4つは無料貸切可能です。
各湯殿はすべて源泉掛け流しで新鮮な源泉を注いでおります。
ぜひご堪能ください。

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